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ヤマトギャラリー零 内部構造紹介モデルB 宇宙戦艦ヤマト 比較考察

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アイテムの性格

もはやアイテムとか言うレベルじゃない、物体だね。
全長2mを超える、いにしえの巨大メカニックモデル。
これと似て非なるもう一隻の姉妹艦が、アニメ設定に近いディテールなのに対し、
こちらは精密設計図寄りの外観である。
円筒形のアクリル製カプセルに収められ、ライトアップされた豪華なディスプレイがすばらしい。
以前は[大和ミュージアム]に展示されていたが、現在はそこから徒歩15分ほどの[ヤマトギャラリー零]に移設、
ギャラリーの外から右舷側が見えるレイアウトで設置されている。

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側面形

微妙な差はあるものの、側面形はピタリ一致する。設定デザインではなく、精密設計図に。
重ならないのは第三艦橋とカタパルトぐらい。
欲を言えば、平面図を撮影したかったなあ。

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艦首からの外観

波動砲孔は、メジャーヤマトがまさにたどり着こうとしている正解形状そのものである。
甲板の景観やレイアウトも、粛々と受け継がれている間違いのないフォーマットだ。
球状艦首も船舶として差し支えないサイズに収まっており、文句のつけようが無い。
この形、一度商品化されてるよね。

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艦尾からの外観

現物を見て確認が取れたんだけど、カタパルトの射出装置が前後逆転している。
さすがに艦載機運搬用のレールなどは無く、後甲板は普通に板目。
それとメインノズルの接合部は楕円形ではなく、三枚の尾翼も含めて旧モデルフォーマット同様の同心円型だった。
精密設計図のストレート立体化ではない確証とかは、あんまり欲しくなかったかな。
マスト両脇のユニットや側面対空砲の露天型も、設計図のニュアンスからは外れる。

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前方下から全景

艦首ミサイルの構造は明らかに外枠からはみ出している。透視図とは整合するけどね。
司令塔の水平翼がやや下り傾斜しているせいか、DVD特典キットのボーナスパーツを連想してしまう。
この視点から見ると、設定デザインのヤマトと違って前方パースは閉じるフォルムになることがわかる。
商品化の観点からは、製作サイドにとって有難くない現実かもしれない。
第二艦橋前面のプラス曲面はつい最近[復活篇]ヤマトで採用となった。
ちなみに、大和ミュージアムに置かれていた頃の破損部分は修復され、表面もクリーニングされている。。

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後方下から全景

第三艦橋がやや前方にズレて取り付けられているのと、そのすぐ後ろにあるはずのアンテナが無く、
ナニげに電極のようなソケットが付いているのはどういう意味?。
サブノズルは若干軸線が下を向いているし、サブノズルに挟まれているはずの下垂部も見当たらない、
艦底部はいろんなケースで見覚えのある景観である。
こういう特徴を各個撃破で採用しながらメジャーヤマトは進展してきたのだろうか?

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ヤマトのイメージ位置付け

ヤマト造形としては精密設計図のビジョンに最も近く、なおかつ最高の再現度を持つモノである。
しかし、内部構造モジュールはアニメ設定そのままの模りとなっていて、設計図が生かされているのは外殻のみ。
ディテールもアニメ設定であることから考えるに、
この模型はヤマト設定デザインをストレート立体化した際のマイナスビジョンを表面化させないため、
船舶設計という格上のバックアップを備えた豪華スケープゴートではないだろうか。

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比較するに当たってあまりにもクオリティ差がありすぎることは、造った自分が最大限理解している。
アラ探しは後でいくらでもしてもらってけっこうなので、
ここでは立体ヤマトとデザインヤマトのビジュアルを検証するための素材と割り切って
両者を対等に見比べて欲しい。

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