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宇宙戦艦ヤマト レベルアップ完了 |
この樹脂模型の原型は、ヤマト三面図を型取り用図面として立体製作したもの。
ヤマトのデザインプロセスの中で、完全ではないにせよ外形が一本化されているのはこの三面図のみ。
しかも派生・細分化したヤマトのイメージの原点にある画稿でもある。
間違いなく今あるすべての宇宙戦艦ヤマト立体面の根拠だから、正解探しの基準として最適と言えよう。
無論、この完成形に疑問を持つ向きもあると思うけど、作った側の意見として言えることは
宇宙戦艦ヤマトのメカデザインとして示された外形に、加算・減算することなく形状出しする前提に立つなら
誰がいかなる手段で立体化しようと、コレとそう遠くない結果になってしまう
ということかも。
それ以上のことは自分の手を動かして確かめてもらうよりほかないけど。
艦体はブルーグレーと艦底色、板状甲板部分をライトブルーに塗り分けてある。
色指定はパイロットフィルムのバージョン(煙突の楕円部分塗り分け)に切り替えてみた。
この樹脂コピーモデルを比較対象の基準に固定しておくことで設定画への無作為な依存を緩和し、
今あるヤマト既製品や3DCGを含む個人製作ヤマトのデザイン面・デッサン面の解釈を、先入観や価値観に左右されずに検証できるはず。
見る人の情報量に関係なく、それがヤマトとはどう違うのか同じなのか、
ヤマトよりどう優れているのか落ち度があるのかを、ストレートに判定してしまえる。
そして検証結果から、客観的な違和感無く、考えうるいかなるイメージにも整合する宇宙戦艦ヤマト真の正解を導き出せる可能性もある。
ヤマトのイメージはメディアをまたいで様々に表現されていて、
「ファン一人一人それぞれのマイヤマトがある」という風にも形容されるほど。
このことについて自分は"架空のデザインよりも既存の造形が形の価値として優越する"製作者の視点と、
"与えられた形について判断する主体性を持たない"受け手の妥協との間に発生した歪みだと考える。
おそらくヤマトのビジョンそのものにたいした差はないんだけど、
提供された情報(商品価値への一元的評価と裏付け)への依存度による、
ヤマト以外の包括的要素で価値判断が分かれるだけなんだと思う。
ヤマト立体には客観的な正解が間違いなくある。
無いモノに対して製品の更新やマイヤマトの発信はありえない。
中立的視点から比較考察を進めてみよう。
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