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1/700メカニックファイル 宇宙戦艦ヤマト 比較考察

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このアイテムは八個のブロックを連結して、細部をインジェクションパーツで仕上げると完成する
宇宙戦艦ヤマトの連斬模型。
旧メカニックモデル風に艦体の内部構造を再現し、かつ連結部分の断面形まで造形してあるのがユニーク。
その特性ゆえに接着剤の効かないスナップフィットでの組み立て式なんだけど、ユルくていまいち締まりが悪い。
半透明のパーツで構成されたスケルトンタイプもあった。
パッケージを処分しちゃったので、サンプル写真はどこかで拾っておくれ。

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側面形&平面形

PS版ヤマトの基盤に旧ヤマトのフォルムを乗せた逆アプローチなシルエット。
そこから艦尾を低い階層に乗せたことで抑揚の無い寸胴な艦体ラインにおさまっている。
縦フレアの艦首と必要以上にデカい第三艦橋もバランスの異なる点。
艦尾が極端に狭く、第三主砲とカタパルトがほとんど重なっている。

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艦首からの外観

側面はカーブの緩いテーパーラインに変化の浅い曲面ながらもきれいにまとめられ、デッサンの悪さをカバーしてはいるけど、
上下スパンの増加は砲塔には適用されながら司令塔には及んでおらず、艦首からの景観バランスはかなりアバウト。
魚雷発射管中央に喫水線が来るけど、バランス面では艦体軸線より下を通る形だ。
ロケットアンカーが妙にこじんまりしている。

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艦尾からの外観

後甲板は艦体に埋没した形式で、デッキ両サイドはカタパルトまでストレートにつながる個性的な造形。
階層を下げるためにかなり無理強いしたようだ。
同心円造形となっているメインノズルがユニットごと低くなった分今度は尻下がりなイメージである。
下段の連装対空砲四機は側面をくりぬいた中に設置されている不思議な形式。
PS版ニュアンスではあるけれど、司令塔後部の発進口が再現された貴重な作例ではあるかな。

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上方からの甲板全景

司令塔周辺はポピニカ魂のダウンスキャン的な造形で、やはり旧設定画合わせの形状。
主砲・副砲も同様のモノと思いきや、仰角が水平まで降りる新設計だったりする。測距儀がだいぶ低い位置に付いてるけど。
艦体前後スパンの圧縮傾向はさらに強い。

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ヤマトのイメージ位置付け

平面形合わせのメインノズルから逆算したアウトラインと縦方向に誇張した艦首により、
デザイン色が切り捨てられた単調な外観になっている。
旧モデルで確立された最上甲板が後方へ閉塞する形式に、
平面形換算メインノズルに合わせて拡張造形された艦尾を混成した特徴が顕著に表れた実例と言える。

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正解を踏襲している要素

デザイン性の欠如からそれほど明確な見解は出しにくいものの、
艦首波動砲まわりの造形はおよそ正解と認識されるタイプの骨格が出来上がっている。
艦体についても同様で、とくに艦底の形状は旧デザインの正解イメージに近い。

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