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1/700 樹脂コピーモデル 宇宙戦艦ヤマト 比較考察

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比較考察に使用しているこの1/700モデルは正解?と考える人もいるかもしれない。
しかし、仮に選択肢に加えて検証をしても、これは"ヤマトの正解ではない"という結論になる。

そもそも正解とは、その対象を見る人・見る時期・見る状況により更新されていく一定の裏付けを確保した完成形解釈のことで、
最近では"最大公約数"とも"平均値"とも呼称される概念。
特に立体造形に関しては、製作時までに提供されているメジャーな正解認識への批准が定着している。
ヤマトのデザインは既存の立体をルーツに更新が図られていて、
正解の位置付けで製品化された最新の形が自動的にスタンダードを踏襲したとみなされるから。
新製品を持って正解を書き換えるプロセスが暗に成立しているワケである。

この研究ページで探求している"真の正解"とは、宇宙戦艦ヤマトのイメージとして客観的に一切の違和感をまねかない三次元形状のこと
先に書いたように、この樹脂模型はヤマトの正解を型取ったのではなく、正解探しの着眼点がブレないよう固定した基準点の役目をするモノ。
ヤマトにはデザインそのものの立体造形が現在に至っても提供されていないため、検証結果の根拠としての必要性は感じるけど、
正解と見るべきモノではないらしい。

ヤマトぐらい商品化の歴史を積んだ素材は、その完成見本としても様々な形が生まれているはず。
設定画通りにサンプリングされたことも一度や二度ではないと思う。
でも商品化されないのには提供する側の想定や条件を満たさないなんらかの欠陥がある、と考えられる。
それが具体的に何なのかは未だにハッキリしない。
ただ、製作者側からのヤマトの既製立体造形に指摘されるイメージとの解離点、
改造や新造における形状出しへのこだわりなどを長きに渡って見ていると、
"設定画通りに立体化することへの抵抗感"とも取れる意思疎通に似た雰囲気を感じられる。

販売目標やコスト意識がヤマトの実像を歪めている向きが無いとは言い切れないけど、
だからといって製品を享受するだけのヤマトファンより見る目に劣るプロ集団ではないだろうし、
新解釈発信のたびに設定画を槍玉に挙げて地に足付かない評論ばかり繰り広げるメディアの思考より、
現物を支給する人の感性の方が本物と見るのが筋というモノ。

ぞんざいな言い方になるけど、ヤマトを設定通りに立体化することは"かっこ悪くなる"認識
(理に適わない、もしくは自身のポリシーに反する造形を手掛ける結果になることへの葛藤)
がいつの間にか共有されていて、立体面にその影響が及ばないよう、
製作する側からの妥協案として”正解”を組み込むことがどうしても必要条件にならざるを得ない。のかなぁ...?
それは詰まる所、この樹脂ヤマトに"なってしまわないため"にってことになるんだけど、
製作サイドはヤマトのイメージには傾倒していても、ヤマトの設定デザイン自体は"かっこ悪い"と考えている。そんな人いないしなぁ...??
設定画との対比を発信するのは、裏を返せばこういう造形を回避したことをほのめかしている。はずないよねぇ...???
著作上の問題を回避するために末端にまで妥協案を要求されるとかいうことでないのであれば、自分の感覚では現状をつかみとれそうにない。
単純に、”そんな時代になったから”...なのか?

話を戻すけど、要するに"設定画通りのヤマト立体"というのは、製作側の統一見解的にはスタンダードモデルとして不適格になるようなのだ。
正確なニュアンスは、「設定画に忠実でなければならない、ただし、設定画であってはならない」 あくまで目安...でしかないワケだね。
このところヤマトの商品化が相次ぎ、ヤマトの造形面の情報が詳細に発信されていることで、
製作サイドのこの造形スタイルは一般的な認識として理解されつつあるようだ。

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