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1/590スーパーメカニクス 宇宙戦艦ヤマト復活篇 比較考察

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アイテムの性格

[宇宙戦艦ヤマト復活篇]公開前にリリースされたブライズゲームの景品。
前スーパーメカニクスに艦体部を新造してスゲ替えた簡易設計アイテムなんだけど、
その艦体ユニットがアニメの3Dモデルを出力した造形で、
本編に登場する新生ヤマトそのものの形をしている。
これまでのヤマト立体化では一度も実現しなかったそのものズバリのアイテムが登場したことは、
喜びにも皮肉にも感じるのであった。

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側面形&平面形

甲板上のパーツは互換品なので新造部を重点的に見ていく。
艦首・艦尾末端が細く絞り込まれ、中央部が肥大した横に平べったいフォルムが特徴。
上甲板はトータルで見るとヤマトと同じ形状でまとめられているが、
立体面のスタンダードである前部が広く、後部が狭い形式を正式に踏襲している。
もちろん球状艦首より前甲板が広いスタイルも。

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艦首からの外観

直線的でロングノーズな艦首は、カメラワーク以外の視点に対して自己主張が弱い。
球状艦首は立体感に乏しく、特にロケットアンカーは二回り以上も小さくなっている。
自動航法装置のドームもへこんでいて、なんだか全体的に華奢な感じ。
波動砲周辺の造形は繊細にモデリングされていて、旧デザインに通じる雰囲気がある。

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艦尾からの外観

メインノズル自体は側面換算と平面換算の中間くらいの口径はあるけど、
艦体テーパーの閉塞カーブがキツ過ぎて、旧プラモデルのようなくびれ方が戻っている。
カタパルト周辺はずいぶん彫りが深くなったような。
メインノズル大口径化の副作用を抑えるため、後甲板は板状ではなく断ち切り面。
艦尾魚雷発射管は喫水線下に二門配置のスーパーメカニクスオリジナル仕様。ってまさか...スポンサーの意向?

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上方からの甲板全景

この艦体形状だと自然にロングショットでのメリハリがなくなる。
中央部側面に見られる段差のような膨らみは、張り足した3Dデータと思われる。

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あおり視点からの艦底外観

第三艦橋も3Dモデル出力なので、一応適性サイズではあるけど艦幅が広いので相対的に小さく見える。
同じ事情で水平安定板も想定位置より内側に入っている。
艦底曲面に付き合わないため、ノズル下垂部は別パーツ型に、サブノズルは円柱型でモデリングされている。

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ヤマトのイメージ位置付け

デザイン色の薄さはデッサンではなく3DCGの性格から来るもので、
このモデリングはデザイン画をトレスしたのではなく、既製の3Dデータをアップデートする方法で作成されたことがうかがえる。
立体造形による更新デザインではないこのヤマトは他の既製品とは違い、完全なスケールモデルである。

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正解を踏襲している要素

言うまでもなく、艦体ユニットは[復活篇ヤマト]に対して正解である。
では、[ヤマト]と比較して正解につながる要素はあるのか?
側面は三次曲線でなく、配置されている各モジュールは既製の立体から引き合わせたモノ。
司令塔基部や対空砲台の配列・艦尾のくびれ等も旧デザインより設計図寄りの解釈。
一般支持を獲得している艦首周りの形状は、フェアリーダー設置面のくびれを復活させてしまったことで、
造形サイドの正解認識を誘うにはDVD特典キットに及ばなかったようだ。
オフィシャルの"ヤマト"が[ヤマト]に遠い...これが宇宙戦艦ヤマトメカデザインの現実である。

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