ヤマトに次いで多くの作例が見られるのが地球防衛軍の象徴[アンドロメダ]だ。
この艦にもヤマトとよく似た改造傾向がある。"イメージを追及する"というモノである。
いつも不思議に思っていたんだけど、"設定画のイメージを追及することがなぜ設定通りの形を生まないのか"について。
ごくありふれた見解は「設定画自体つじつまが合ってない」というもの。
考えてみると捕らえ方の難しい話だ。
絵に描かれたものは立体を想定されているとはいえ、立体そのものではない。立体のビジョンは当然設定画とは異なるはず。
でも立体の目指しているのは設定画だと言う。
三次元構成要素の完成形が二次元へのダウンスキャンを意味するはずはないので、実を取って言うなら、
"製作者のアイデンティティを刻み付ける"ここが落としどころなんだと思う。
問題はこの先にもある。
製作手法・技術点・完成度の評価は適正でも造形面には検証があり、製作者の解釈の妥当性が分かれるのである。
"設定通りの形を生まない"理由はおそらくここだ。
設定通りに製作するかどうかは作る本人の判断によるもの。
製作者の解釈とは、設定画や既製品に対する自身の見解の優越を見る箇所であり、
注目されることを願うポイントなのである。
なぜそう思うかって?
自分の造形が既製品に勝る箇所が何一つないから、設定画をそのまま型取りしたし。
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