煙突は司令塔の真後ろに位置するので全景が見えない上、使用頻度が低く、
デザインも劇中イメージも実質的に認識されていない兵器である。
実際に煙突ミサイル単体の情報は、かなりディープなヤマトファンの知人でも意に介していない感じだ。
量産品としての正解を突き詰め、モデリング主体で形の進展してきたヤマトは、
同時にデザインラインが欠落していったため、情報が辻褄合わせの上に成り立っているような状態。
煙突に関する話題を振って順当に回収できた情報は・・・
・煙突は箱組みで大変簡素な構造物
・内部は弾倉と発射管になっている
・ミサイルは煙突の傾斜角で発射される
というモノが大半を占める。
ミサイルの発射角については見た目で思い込みもあるかもしれないが、
コミック版やPS版での演出がフィードバックしている可能性があるかも。
それにしたって基本真上に撃つ兵器なのに、一様にこういう答えになるかな?
内部構造については、ヤマトと艦載機の比較対比ロジックを考えると納得がいく。
煙突が本来のデザインより極端に小さい物件と見られている上に、逆にスケール比が大きくなるミサイルは
ランチャー内の空間を占有してしまい、煙突はミサイルが通過するだけのチューブ以上の役割を想定しにくい。
これらの見解は元のヤマト外観をリセットした上に立っていて、それは形の正解認識に直結している。
現状の解釈では箱組みで全然正解だと言えるし、異論を挟む余地もない。
何と言うか・・・やはり現物が足りないのである。
立体面の解釈にストレート立体化が適用されない現在のヤマトは、極めて主観的な量産モデルに落ち着いてしまっていると思う。
なにはともあれこれまでヤマトのストレート立体化活動では、実は煙突にそこそこウェイトを掛けていて、
煙突単独詳細化モデルは1/1300樹脂モデルで実践していたりもする。(煙突は単体でのスクラッチ)
今回はサイズアップしたことで、今まで1/350プラモデルでしかギミック化されていないミサイル発射口の開閉を設定通り再現。
模型的にはイマイチながらトータルではかなりの苦心作となり、ひとまず煙突の立体化はやりきった感じかな。
ストレート立体化発信後、なんとなく歓迎したくないのはモデルが「新しい」と反応されること。
誰も見た覚えのない形を提示して、ヤマト本来のデザインがすでに息をしていないことを
確認しているだけの活動だという理解を深めるだけだからね。
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