[アニメ作画用デザイン]のビックバイパー。
STG[沙羅曼蛇]の機体形状を的確に反映したフォルムが好感触なデザインである。
OVA黄金期に生み出された作品群は、著作上の問題に絡んだりしながらも名作が多く、
メカデザインも、ビジュアル面に秀でた高度な設定のモノが投入されていた。
現在でも根強いファンを持つ作品もあり、個人的にも"モえ"の宝庫としてマークしている。
OVA[沙羅曼蛇]もそんな中のひとつと言えなくもないが、決してヒット作ではなかった。
沙羅曼蛇をプレイする人種がアニメを見る人種とは必ずしも一致しなかったことが明暗を分けたらしい。
また、ビックバイパー以外にキャラクター性を獲得した素材がないSTG原作であることが、
デザインワークの上で致命的であり、現在のアニメ製作体制では、見向きもされないタイトルだと思う。
内容はともかく自分はこのビックバイパーにメカデザインとして高い関心を持っている。
この模型を完成させてプラモデルのビックバイパーと並べて置いた時、
時代の流れに対する得体の知れない敗北感のようなものを覚えた。
なんだろうね...コレ。
メカデザインはいかに優れた理論に基づこうとも、人間の感性を超えていくビジュアルを生むことはない。
夢は理屈(デジタル)ではなくビジョン(アナログ)で持つべきだと確信している。
夢よりもコスト意識が大切な時代に、場違いな感覚なのかもしれないけど...
全然関係ないけどこのビックバイパー、ヤマトのロケットアンカーに似てない?
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