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単発機と双発機 |
ビックバイパーのグラフィックビジュアル
左からFC版[グラディウス]・AC版[沙羅曼蛇][ライフフォース]共通・FC版[沙羅曼蛇]
各エンディングパートからのチョイス。
左からMSX版[グラディウス]・AC版[グラディウスU]・PC-E版[グラディウス]
各エンディングパートからのチョイス。
画像はグラフィックの解像度を倍化してリペイントしたモノ。
左からAC版[グラディウス]・FC版[グラディウス]・MSX版[グラディウス]
各プレイヤーキャラクタースプライト上のグラフィック。
AC版[グラディウスU]は左図と色違い共通。
MSX版[グラディウス2]も右図と色違いで共通。
左からAC版[沙羅曼蛇][ライフフォース]共通・FC版[沙羅曼蛇]
各プレイヤーキャラクタースプライト上のグラフィック。
FC版[グラディウスU]は右図のマイナーチェンジ。
画像はドット絵の解像度を倍化してリペイントしたモノ。
単発・双発ビックバイパーの共存
ビックバイパーはもともと双発機である。
ゲームデザインの主要構造が続編[グラディウスU]と[沙羅曼蛇]に分配され、それぞれが独立した完成形を示したため
ビックバイパーもシリーズ上の属性を持たされている。
[沙羅曼蛇]では機体デザインを継承して、双発機のままビジュアル化、
ゲームシステムを継承した[グラディウスU]では、自機シンボルを引き継いで使用したため、
グラディウスシリーズにおけるビックバイパーは、単発機として、
沙羅曼蛇シリーズでは双発機として統一する流れになったようだ。
インストラクションカードに使用されていたパワーアップシステム説明用イージーカット。
上は[グラディウス][グラディウスU]共通、下が[沙羅曼蛇][ライフフォース]共通のモノ。
左図は[グラディウス][グラディウスU]共通スプライトアニメーション読み込み用グラフィック。
右図は[沙羅曼蛇][ライフフォース]共通のアニメーションパターンの一部。
プログラムから見ていくと、グラディウスが点滅や爆発パターンを直接差し替えて表示しているのに対し、
沙羅曼蛇では自機シンボルを画面上に置いたまま、点滅や爆発は上書きするように表示し、
横スクロール時は、爆発パターン中に自機を強制的に左端へ飛ばす処理になっているようだ。
これはミス時のリスタートシステムに合わせて作成されたことによる違い。
画像はAC版ドット絵の解像度を倍化してリペイントしたモノ。
グラディウスシリーズ・オフィシャルデザインのチョイス。
双発機で描かれたモノが大半を占める。
単発機(と見て差し支えない)デザインはFC版のカットのみ。
FC版[U]はデザインとゲーム内ビジュアルで単発・双発が入り乱れている。
初代[グラディウス]ではビックバイパーは、デザイン画やイラストでは双発機として描かれたのに対し、
プレイ中に操作する自機シンボルやグラフィックアニメでは単発機で描画されている。
実際の開発現場で、デザイナーとグラフィッカーの意思疎通がどの程度図られていたかはわからないけど、
デザインの経緯とゲームの構造には、当時それぞれ意図していたモノがあり、
ビックバイパーを軸に一本化されるような性格のことではなかったこともあって、
両者が共存する完成形にたどりついたということのようだ。
また[グラディウス]自体が、それ以前に稼動していたSTG[スクランブル]の続編的位置づけで開発をスタートしていて、
ビックバイパーではない初期段階では単発ロケットだったらしい(未確認情報)ことも、その後の経過に関係しているかも。
メーカーの解釈
[グラディウス]と[沙羅曼蛇]でビックバイパーの違いを最も簡潔に表した一例。
PS1・SS版のデジタルムービーを元に再現。
(写真は正確な比較ではないので、立体化が追いつき次第差し替えます。)
「このように受け取ってください」との意思表示を感じるところである。
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